株価と承継

株価が高い場合にどうするのか?
株式の分散を整理し、後継者へ株式を集約できたとしても、もう一つ大きな課題となることがあります。
それが「株価」です。
会社の業績が良く、長年にわたって利益や資産を積み重ねてきた会社では、株価が高く評価されることがあります。
会社にとっては喜ばしいことですが、事業承継という場面では、後継者の大きな負担となることも少なくありません。
誰に承継するのかによって考え方は異なります
株価の問題を考える際に、最初に整理したいのは「誰に承継するのか」という点です。
例えば、子や親族へ承継する場合には、相続や贈与を含めた長期的な承継計画を検討することになります。
一方で、役員や従業員、あるいは第三者へ承継する場合には、株式を取得するための資金をどのように準備するのかが大きな課題となります。
同じ株価の問題であっても、承継の方法によって検討すべき内容は大きく異なります。
株価だけではなく承継全体を考慮
株価が高いからといって、単純に「株価を下げる」という発想だけで考えることは適切ではありません。
会社の成長や利益の積み重ねによって株価が高くなっているのであれば、それは会社の価値が高まっていることの表れでもあります。
重要なのは、株価だけを見るのではなく、
・誰に承継するのか
・いつ承継するのか
・どのような方法で承継するのか
・必要となる資金や税負担をどのように考えるのか
といった点を総合的に検討することです。
専門家との連携が重要
株価の評価や税務上の取扱いは、事業承継の中でも特に専門性が求められる分野です。
そのため、行政書士だけで完結できるものではありません。
株式の集約や会社法上の手続、承継全体の計画を整理することに加え、株価の評価や税負担については税理士、必要に応じて他の専門家とも連携しながら進めることが重要になります。
円滑な承継のために
事業承継では、「株式を誰に引き継ぐか」「どのように株式をまとめるか」「株価をどのように考えるか」は、それぞれ切り離して考えることはできません。
これらは相互に関係し合う課題です。
だからこそ、早い段階から承継全体を見据え、法務・税務・資金面を含めた総合的な視点で準備を進めることが、円滑な事業承継につながると考えています。


